
昨年6月、Apple 社は広告の識別子(IDFA)の使用を制限することを発表し、プライバシーを重視したアトリビューションフレームワークであるSKAdNetwork(SKAN)を導入しました。 この変化により、広告主、計測ツール、デマンドサイド、サプライサイド、パブリッシャーなど、モバイル広告テクノロジー業界のすべてのプレイヤーが影響を受けます。今回は、IDFAがなくなる中で、Liftoff のSKAN への対応、アプリマーケティングの未来に向けた準備をどのように取り組んでいるかをご紹介します。
非IDFAトラフィックのパフォーマンスをテスト
IDFA 取得制限の発表後、IDFA に依存せずに質の高いユーザーを特定するための機械学習モデルを改良し、LAT(追跡型広告の制限)をオンにしているユーザーの獲得を進めてきました。現状、全世界のiOS 収益の25%がLAT をオンにしているユーザーから来ており、広告キャンペーンが効果的であることを実績として確認しています。詳細は、Playrix、 Yubo、 IMVU の事例をご覧ください。
SKAdNetwork 2.0 への対応
SKAdNetwork に対応するために、Liftoff では以下3つに取り組んでいます。
- パブリッシャー側のSKAdNetwork利用促進:
パブリッシャー様がSDKをアップデートし、当社のアドネットワークIDを適切に統合、SKAdNetwork をアトリビューションに利用できるようにベンダー側と調整をしています。 これにより、パブリッシャー様からSKAdNetwork と互換性のあるインプレッションにアクセス、購入ができます。 今日現在、SKAdNetworkに対応しているトラフィックは16%に過ぎません(現在進行形で連携を進めています)。 - SKAdNetwork のポストバックのレシートの検証: SKAdNetwork のポストバックを正しく受け取れているかどうかを確認するため、Apple 社と協力、連携しています。 これにより、お客様が利用する計測ツールへのポストバックを適切に転送することができます。
- エンド・ツー・エンドのSKAdNetwork のトラフィックのテスト: お客様と計測ツールパートナーと協力、連携して、エンド・ツー・エンドのSKAdNetworkトラフィックのテストを行っています。 これにより、SKAdNetwork に対応したインプレッションを入札し、Apple 社からSKAdNetwork のポストバックを受け取り、お客様がご利用の計測ツールに転送できます (現在進行形で進めています)。
IDFA のない世界でもマーケターの皆さまがSKAdNetwork で継続的にパフォーマンスを発揮できるよう、Liftoff ではこのような準備を進めています。